“こんな社会事情だからこそ” 『人との縁 そして友情の絆』
日本はバブルの崩壊、さらには90年代後半より始まったデフレに端を発し、近年の政局の不安定、財政の悪化、少子高齢化、円高による国際競争力の低下等の諸問題をかかえ経済はまさに圧迫され、方向性すら見失っていると言っても過言ではありません。そのうえ平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、未曾有の大地震と大津波、さらに原子力発電所事故の発生により深刻な被害をもたらし、今もなお大きな傷跡は残っています。しかし、人と人とが支え合いながら復興に向けて少しずつですが前進しています。そこには我々の忘れかけていた絆が存在していました。暖衣飽食の時代だからこそ、今人と人との絆、思いやりの心が問われていると考えます。
今、私たち青年会議所全会員がやるべきことはさらに絆を深め、この状況下において、問題意識を持ち、どんな困難な状況においても形だけにとらわれず、変化や進化のために自ら強い意志を持ち、各々のビジョン達成に向けて行動をおこしていくことではないでしょうか。また自動車業界発展のため我々青年層が中心となって、業界での存在をアピールすることが不可欠だと考えます。私たちが率先して業界を明るく元気にし、笑顔と活気あふれる青年として、積極的に活動していかなければなりません。新たな価値の創造を目指して活動していくことにより、躍進を続けていくことが出来ると考えます。また、今年は近青協合同例会の主管という大役を担います。このような大きな事業を成し遂げるためには全会員が一丸となって目的に向う情熱が、今後の組織力に大きく反映されるものであり、その経験はそれぞれに蓄積され自信へと繋がっていくはずです。
本年度の事業を通じて、人との縁を大切にし友情を深めさらに会員間の絆を構築できる青年会議所事業を目指します。本年度の組織は、自由に議論できる理事会を運営する「絆・総務委員会」、人と人が繋がること思いやれることを主眼として会員拡大に努力する「絆・まごころ委員会」、新しい価値や経営力を創造する「絆・新経営委員会」、の三委員会と近畿地区自動車青年協議会事業を担当する「近青協実行委員会」、「近青協情報委員会」で構成し活動します。人と人とが支えあい深い絆にする為には互いに声を掛け合うことだと思います。薄れた縁は座して待つのではなく、自らが積極的に人と人とのつながりを強くしていくことだと考えます。設立以降28年もの間、多くの諸先輩方、また我々をサポートして下さった関係諸団体の皆様が積み上げてきたたくさんの功績や英知に敬意を表し、それに恥じないような活動にチャレンジしていく所存です。
最後に先輩諸兄のより一層のご指導と、会員各位の友情の絆を切にお願い申し上げ、新任のご挨拶といたします。
平成24年4月
滋賀県自動車青年会議所
第28代理事長 西村 剛
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