風林火山
今、戦国の時代を生き残るために
21世紀を迎え早くも2年の月日がたちました。 わが国内においては、長引く景気低迷の影響により、大企業のリストラや倒産、金融機関等の不良債権処理が進み、失業率の上昇やデフレが一段と加速し、日本の国民経済、社会情勢はこれまで以上に厳しくなりました。そんな厳しい社会環境の中、我々自動車業界も、異業種産業の参入による車検整備料金の低価格化で、経営環境は著しく悪化しています。 更に将来の展望を考えても少子化が進み、人口の減少による、新車、中古車の販売減、車検台数の減少が予測され益々不安を募らせます。
この様に車を取り巻く社会環境が大きく変化し、そしてこれから先何が起きるかまったく予想がつかなくなった今日、「勝ち組に残る企業とは」と考えてみますと、何が起こっても臨機応変に対応でき、尚且つ、その中でも縦横無尽に行動できる、強い企業だけだと思います。 戦国時代あの信長もおそれていた武将武田信玄、疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵略すること火の如く、動かざること山の如し、状況次第で千変万化する戦闘隊形、甲州軍団の基盤になる団結力と統制力、それに信玄の卓抜した統帥能力が結びついた時、甲州軍団は無敵の力を発揮しました。 又信玄は、領地に大きな城を持っていなかったが、領内の人の心をつかみ、敵が攻めてきても、いつでも出兵して滅ぼす自信をもっていた、まさに「人は城」である。 強い企業とは資本力や会社の規模も必要ですが、全社員の強い団結力や深い信頼関係が結ばれて、はじめて難攻不落の企業と成るでしょう。
そこで本年度は、「風林火山 今、戦国の時代を生き残るために」 をスローガンに掲げ、総務委員会、精神力向上委員会、会員交流委員会の3委員会と特別委員会を設けます。 会議所活動を通じて、時代の激しい変化・ユーザーニーズの変化に素早く対応し、CSの充実による顧客の固定化による強い城(企業)作りを学び、チャレンジ・スピリッツと不撓不屈の精神を養っていきます。また、時には激しく議論し、時には笑いあい、そして友情の絆を深め、メンバー間の強い団結力と深い信頼関係を築きあげることによって、来年度の20周年記念事業、近青協合同例会という二つの大きな事業の成功につながる事と思います。 微力な私ですが、理事長という大役をいただいた以上、一生懸命努力する所存ですので、会議所メンバーのより一層のご協力を賜りますよう、切にお願い申し上げます。
平成15年4月
滋賀県自動車青年会議所
理事長 柏本 陽一 |