『常に進化を』
昭和60年に産声を上げた滋賀県自動車青年会議所も今年二十歳を迎え、その間、国内の経済状況はいくつもの景気の山や谷をこえてきました。昨今では、一部に景気回復の兆しが見受けられるものの依然として厳しい状況が続いております。しかしながら、自動車の新車販売台数は一昨年並みへと回復基調がみられ、我が国の自動車の保有台数も7,800万台へと増加しています。
自動車整備業界においては、循環型社会の形成に向けた自動車リサイクル法や、国民負担の軽減及び行政事務の効率化に向けた自動車保有関係手続のワンストップサービス化などへの対応が求められています。一方で、昨年の実態調査結果によりますと、整備売上高は大幅に減少し厳しい経営環境にあります。
このような状況のなか、我々は常に一瞬早すぎず一瞬遅すぎず環境の変化に合わせた進化を強いられています。いま存在する企業は進化を遂げてきた結果であり、これからも進化を遂げ続けなければ企業の存続はありません。常に変化し、多様化するユーザーニーズに応えるためにも、我々は今までより詳細で的確な情報をお客様に提供し、またサービス業としてもお客様にさまざまな満足を提供していかなくてはなりません。
進化という言葉には、「生物が世代の交代を重ねていくうちに、環境に適応しにくいものが衰え、適応しやすいものが栄えていくことによって、進化がなされる」「物事がよい方向へ発展すること」という意味が含まれています。まさに、我々の企業が置かれている現実そのものであり、よい方向へ発展するためには、常に進化を意識しておかなければならないのではないでしょうか。
そこで、平成16年度の滋賀県自動車青年会議所は事業委員会・総務委員会と特別委員会を設け、会議所活動を通じ環境の変化をいち早く読み、会員相互のネットワークで発展への情報交流を図り、常に進化する企業づくり・人づくりをすすめていく事業が出来ればと考えます。
また、滋賀県自動車青年会議所は創立20周年を迎えますが、これも一重に先輩諸兄の行なってこられた進化のたまものであり、これからもこの組織はよい方向へ発展し永続しなければなりません。本年度、春には創立20周年記念式典を、秋には近青協合同例会を開催いたします。これらの事業を通じ、この組織の持つ実力が高まり、その中で活動できることを誇れるようになることを望みます。最後に、先輩諸兄のより一層のご指導と、メンバー各位の団結を切にお願いいたします。
平成16年4月
滋賀県自動車青年会議所
理事長
園田 喜久雄 |